【結婚までの道のり③】別れのとき

前回までのあらすじ

お付き合いするようになっても楽しいことばかりではなく、なかなか彼に会えないことから結婚すれば毎日一緒にいられるのに、と考えるようになる。

けれど彼の仕事柄、今の状況のまま結婚するのはむずかしい・・・

そんななか、彼が浮気しているかも!?という疑惑が浮上する。

数日間モヤモヤしながら過ごしたが、自分だけでいくら考えていても答えはでないので、直接彼に聞いてみることにしたのだった・・・

事の真相は?

その日の夜、テレビを観ながらくつろいでいるときでした。

私は唐突に話を切り出しました。

そういえば、この前他の女の人といるところを見たって人がいるんだけど・・・

どういうこと?

彼は一瞬きょとんとしていましたが、何の話をしているのか理解したようで、

「あぁ、職場の同僚だよ。」

と話してくれました。

仕事の前に偶然会い、一緒に職場へ向かったということでした。

その話を聞いても、私のモヤモヤは消えません。

「浮気じゃないよね?」

そう聞くと、彼はきっぱりと否定しました。

もうそういうことはやめてほしいと伝え、その場では納得したつもりでいました。

でも、自分だったら・・・と考えたときに、男女問わず職場の同僚に声をかけられたら無視できないし、同じ職場なのだからそのまま一緒に向かうのは自然な流れですよね。

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「やめてほしい」と言われても困るよなぁ・・・

と、今ならそう思えるのですが、当時の私は自分の感情ばかりを優先してしまって、相手の立場に立って考えるという大事なことに気づくことができませんでした。

自分本位な考え

翌日、彼に話を聞いて納得したつもりの私でしたが、やはり会っていないときは不安で仕方ありませんでした。

「もしかしたら、今も他の女性と一緒にいるんじゃないか」

「やっぱり浮気してるんじゃないか」

「なぜ私のことだけを見てくれないのか」

無意味にそんな考えばかりが頭をよぎります。

そして、これが人間の本質です。

「愛されたい」

「私のことだけを見てほしい」

しかし、もしも逆の立場だったら?

「俺のことだけ見ていればいい」

「職場の人だろうと男と一緒にいるなんてありえない」

「浮気してるんじゃないか」

・・・自分で言っておきながら、相手にそう言われたり思われていたら嫌ですよね^^;

当時、自分本位だった私は、話し合った翌日以降も電話するたびに彼を問い詰めてしまいます。

別れのとき

数日後、彼からの電話で私は地の底に突き落とされることとなります。

その日は日曜日で彼と会うはずの日でした。

しかし、何度電話しても彼と連絡がとれません。

お昼を過ぎたころ、彼から着信がありました。

「距離を置きたい」

彼からの一言は、私にとっては思いもよらない言葉でした。

「もう好きかどうかわからない」

あまりに衝撃的で頭が真っ白になり、その場で固まりました。

何も言えないまま電話は切れたのですが、しばらく何も考えられずに呆然と立ち尽くしていました。

我に返り、慌てて電話を掛けなおしても彼が電話に出ることはありません。

なぜ、こんなことになってしまったのか・・・いくら考えてもわかりませんでした。

でも、「距離を置きたい」=「別れたい」ということではないから、しばらく距離を置いたらまた元通りに戻れる、きっとすぐに連絡がくるはず、当時の私はそう思っていました。

しかし、1週間、2週間経っても彼から連絡がくることはありませんでした。

自分からの連絡はタブー?

「彼から連絡がくるのを待っていよう」「自分から連絡するのはやめよう」そう思っていた私ですが、まだ2週間しか経っていないのに居ても立ってもいられず彼にメールをしてしまいます。

 

「会って話がしたい。連絡ください。」

 

しかし、このメールに彼からの返信がくることはありませんでした。

 

基本的に、こういった場合自分から連絡をするのはやめた方がいいです。

 

「別れたい」ではなく「距離を置きたい」はズルイ言い方だなぁ、と今でも思いますが 笑
これも相手の立場に立って考えることが大事です。

 

想像してみてください。

 

あなたが距離を置きたいと言っている相手から電話が掛かってきたり、「会いたい」とメールがきたら・・・

 

「あれ?聞いてなかったのかな?」

 

と思いませんか?

 

自分本位な連絡は相手との距離を余計に遠ざけるだけです。

 

では、どうすればいいのか?

 

それは、

「相手からの連絡を待つ」あるいは「待っていられないから見切りをつける」のみです。

 

待つといっても1カ月だったり2ヵ月だったり、期間は決めた方がいいです。

 

別れてよりを戻して・・・と繰り返している方もいらっしゃいますが、結婚したいなら遠回りになるだけです。

 

私の場合、このあと彼に連絡することは一度もありませんでした。

「彼を信じて待っていよう」ではなく、別れを受け入れ「前に進もう」と覚悟を決めたのです。

 

【④へ続く】